引越し後の近所散策
新しく住む地域がどういう特色をもっているのか、買い物はどこに行けば良いのか、交通の便はどうか、治安は大丈夫か……いくら引越し前に下調べをしても、住んでみないとわからないことはたくさんあります。
多くの方が、引越し先を決める前に、その地域のことを調べたり、朝と夜に訪れたりするなどの下調べをされていらっしゃるでしょう。
それでも、外からの目線で行われることが多いと思います。
言い換えれば、そこで生活している感覚ではなく、何かを見つけようという気持ちが強くなることや、表面的なことに気が行ってしまいがちです。
一時的に過ごすことと、暮らすことは全く別物だと強調しておきます。そのため、引越しが一段落ついたら、周囲の散策を積極的にされることをお勧めします。
散策する際の注意点
散策する際は、一人よりも複数人と行うのが安全で望ましいでしょう。
どうしても、一人で行う場合は、人影が少ない場所や細い路地などには入り込まないよう注意しましょう。
散策の方法ですが、車を所有されている方は車を利用するのも道を把握したり、遠方まで行くことができるため有用ですが、自分の足を使うこともしておくと良いでしょう。
やはり、車だと交通に関する情報や大型店舗などの情報は得られても、地元に根付いた情報は入りにくいです。
散策では、ごみ出し場所、地域の掲示板、ご近所さんの様子、交通の便、交通量、商店の有無などを確認すると良いでしょう。
ごみ出し場所の確認
ごみ出し場所の確認はとても重要です。地域によってごみ出しのルールは大きく違います。
出し方やごみ出し場所はきちんと把握しておかないと、住民間のトラブルに繋がる可能性があるからです。
近所に住む方々の特徴
近所に住む方の様子と言っても漠然としていますが、朝は通勤通学生、昼はお年寄り、夕方は遊びまわる子供たち、夜は出歩く人が少ないなど、どのような人が住んでいるのかを把握するということです。
場所によっては、お年寄りが大半を占める地域だったり、若い家族が転入ラッシュの地域だったり、外国籍の方が多い地域だったりなどの特色があるところもあります。
この様な普段の様子を把握しておくことは、何かあったときの異変に気付きやすくなり防犯対策になります。
交通の便
交通の便については、普段車を利用されない方には死活問題でしょう。
駅、バス停の位置や路線図、時刻表などを調べるだけでなく、特に利用する予定の時間帯に試し利用すると良いでしょう。
自転車利用が主な方は、道路状況をよく確認して下さい。昨今、自転車運転マナーについてひどく叫ばれていますが、悪いマナーにならないためにも、安全な道路を選んで走るようにしましょう。
商店やスーパー、病院、警察、銀行など
商店の有無については、スーパーマーケットやコンビニだけでなく、病院、警察、銀行、郵便局、図書館などの公共利用施設などもチェックしておくとより早く地域に溶け込めるでしょう。
ハザードマップ
最後となりますが、東日本大震災をはじめとする大規模災害の教訓から、多くの自治体ではハザードマップが作成されています。
転入届手続きの際に渡されることも多いかと思いますが、貰わなかったとしても、自治体ウェブサイトで確認の上、通常の避難場所まで歩いてみることをお忘れなく。
併せて、万が一災害に見舞われたとき、家族とどこで落ち合うかも、散策しながら候補を決めておくと良いでしょう。